アゲハモドキ
暮らしとの関わり
 子どもの頃から目にしているに違いないが、ミヤマカラスアゲハの小形なものくらいに見すごしていたのであろう。
 上の写真は街灯の下で朝に撮ったものである。
 いまだ、昼間、飛翔しているものは見たことはない。
 昆虫図鑑によると、体液は食虫性の哺乳類や鳥類の好まない味らしく,彼らから敬遠されることによって生命の安全が保証されているという。
 そういえば、外灯の下の道路にアゲハモドキの死骸が手つかずのまま放置されている様をよく見る。
 初めて、アゲハモドキと出会ったのは2006年の夏、石黒の山小屋の庭園灯に寄って来た2頭の個体であった。夜にクロアゲハが燈に寄って来たと思い込み驚いたが、やや小型であったのでよく観察すると蛾であることが分かった。

参考資料→ビデオ「アゲハモドキ」

(写真2007.8.9 寄合)





街灯の下のアゲハモドキの死骸
撮影日2007.8.9 寄合

 
解 説
アゲハモドキガ科
北海道から九州までほぼ全国に分布する。
 アゲハチョウ科のクロアゲハジャコウアゲハとはねの形や色が酷似していて昼間活動するガ。開帳6p内外。飛び方はアゲハチョウのように活発ではない。夜間に灯火に飛来することも多い。
 1年に2回発生し、成虫は6月と8月に出現する。
 幼虫は白ろう物に覆われ、ミズキヤマボウシなどミズキ属の葉を食べる。



       横腹部
撮影日2010.8.18 下石黒