クロアゲハ
暮らしとの関わり
 石黒では、昔から庭のツボドコ〔花壇〕の花に吸蜜に来た姿が見られた。
 また、ヤマユリの花でもよく吸蜜していた。
 しかし、現在注意して観察すると、クロアゲハが好むのはクサギの花のようだ。石黒で真夏に見るアゲハはこのクロアゲハが最も多い。開花したクサギに十数匹のクロアゲハが群れている姿もめずらしくはない。
 また、よく薄暗い林の中を鳥のように飛び回っている姿も目にする。

写真2006.8.10.下石黒


解 説
アゲハチョウ科
 現在では青森以南に分布する大型チョウ。
 開帳10〜12p。春型より夏型が大きく雄よりも雌が大きく7〜8月の夏型が多い。
 年2〜3回発生。個体数はどこでもあまり多くない。雄のはねの地色は黒く、後ばねの付け根に三日月形の白紋がある〔写真右上〕
 雌は地色が少し明るく、朱色の斑紋が発達している。
 幼虫はカラスザンショウ、サンショウなどを食草とする。さなぎで越冬。