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私たちの願い
設立第1期を迎えて
この度、私たち7人は、農事組合法人・石黒を立ち上げました。
私たちの石黒地区は、新潟県柏崎市高柳町の南西部に位置し、山に囲まれ豊かな自然に恵まれた環境にあります。
石黒は広葉樹林とくにブナ林が多く「ブナ林の里」と呼ばれています。
また、山あいに7つの集落があり、田のほとんどが棚田であります。私たちの先祖は千年にもわたりこの地で雪解け水や湧き水をたよりに稲作りをしてきました。
しかし、過疎化の波は私たちの村の姿をすっかり変えてしまいました。村人は高齢化し、田畑は年々荒れて原野にかえりつつあります。
私たちは、せめて現在の耕作田をこの先10年、そして20年にわたり残したいと心から願っています。
そのためには、私たちは法人組織を生かすとともに他の生産者と連携して、美味しい米づくりに取り組むことが何より大切であると信じます。
そして、村出身者や農業に興味関心のある方々の共感を得て、一人でも多くの後継者を育ててこの切実な願いをかなえることの出来るように努力してまいります。
組合員一同 |
設立第2期を迎えて
雪深い、黒姫のブナ林から湧き出る水の恵みを受け、私たちは純粋に山の暮らしを楽しみ、美味しい米を作り継いできました。
「七人が力を合わせ、夢あふれる石黒の郷の支えとして、地域から信頼される農業経営を目ざします」これは、私たち「農事組合法人石黒」の設立時の目標です。
以来、設立から5か年が過ぎ私たち組合員も地域の方々も高齢化が進み、「限界集落石黒」との声も聞かれるようになりました。
国の中山間地直接地直接支払制度も3期15年が経過し、いよいよ4期目がスタートします。一期5年間のサイクルですから、高齢者には厳しい決断が必要となります。
いうまでもなく、高齢化が進んでいるのは石黒地域だけではなく高柳町全域にわたることであり極めて深刻な問題です。
国では第4期の直接支払制度を現在、この厳しい状況をふまえながら5か年継続できる制度を検討中です。私たち農家が納得して参加できる制度ができることを切に願っています。
石黒地区ライスセンターも地域の助成のお陰様をもって乾燥機も更新して頂きました。また、色彩選別機も導入し、設備は一段と充実しました。是非、皆様もご利用くださいますようお待ちしています。
私たち組合員一同、これからも石黒地区の皆さんの要望に少しでも叶うように微力ながら努力していくつもりであります。
何卒、これからも相変わらぬ御指導をくださいますよう心からお願い申し上げます。
平成27年3月
農事組合法人石黒
代表 大橋伊勢治 ・ 組合員一同
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設立第3期を迎えて
農事組合法人石黒も平成22年の設立以来11年目を迎えます。ここまでなんとか、やってこられたのは、石黒のみなさまをはじめ、多くの方々のご支援があったおかげであり、厚く感謝申し上げます。
人口減少時代を先取りする形で、中山間地では、高齢化、過疎化に一層の拍車がかかっており、石黒はそのなかでも特に厳しく、80歳が農業の中心となり続けなければならない状況ですが、体の続く限りは、米づくりを続けていこうと組合員一同結束を固めています。
国では、今年からの第5期直接支払制度で6~10年後の将来を考える「集落戦略」の作成を要件とし、将来的な集落と農業の継続が可能となるよう、方向性や対策を話し合うことを求めています。石黒でも、集落の存続と、農業の継続を図るべく集落戦略を作成していきます。
設立時7人で出発した当法人ですが、仲間が増え、現在は9人となりました。また、今年からJAの後を引き継ぎ、農機修理をはじめました。水稲栽培だけでなく、農業に関わるいろいろな場面で、石黒のみなさまの支えとなるよう努力してまいります。
これからも御指導賜りますよう心からお願い申し上げます。
令和2年8月
農事組合法人 石黒
代表理事 大橋伊勢治 組合員一同 |
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令和2年8月撮影 ※令和3年4月より田辺忍さん加入、総勢10人となる |
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