ヤマガラ
暮らしとの関わり
 ヤマガラはシジュウカラと共に、子どもの頃から最もよく目にした鳥の一つである。ツツピー、ツツピーという鳴き声も慣れ親しんだ音である。姿も可愛らしい。とくに腹部の褐色が美しい。
 子どもの頃にはよく巣箱〔夕顔のフクベなど〕をかけたが、ヤマガラがよく利用した。
 また、写真撮影で林を歩くと木の割れ目に沢山の木の実が入っている様を時々目にするが、ヤマガラにも木の実を蓄える習性があるという。
 石黒では昔から、ハクウンボクの種子をヤマガラが好んで食べると伝えられている。

〔写真上2008.2.9下石黒 右上2007.11.8下石黒〕
解 説
シジュウカラ科
 日本全土の平地から山地の照葉樹林や広葉樹林にすむ。一年中同じところに見られるが冬は平地の明るいところに移動するものもある。
 全長約14pで背面は青灰色、腹は赤褐色、頭は薄いクリーム色で目から頭頂にかけて黒い紋様がある。のどは白い。
 5〜6月頃に木の穴に巣を作り5〜8個の卵を産む。
 繁殖期は昆虫類をよく食べるが、冬には木の実や種子を食べる。木の実などを木の割れ目に蓄える習性がある。
 鳴き声は「ツツピー、ツツピー」と聞こえる。