ツマキシャチホコ
暮らしとの関わり
 石黒ではふつうに見られる。それにしてもブナの枯れ枝を折ったような姿は面白い。
 蛾の世界ではこうした奇抜な擬態をした種が多い。筆者は捕まえて手のひらの中で翅を拡げさせて見て、また驚いた。〔下写真〕翅を拡げてもブナの枯れ枝の皮のようではないか。
 前翅先端の黄褐色の紋用などは翅を畳むと枯れ枝が?けたように見え、実に巧妙な擬態だ。
 本種にはよく似たムクツマキシャチホコなど何種かあるという。WEB上の写真で比べてみるに、筆者には本種が最も巧妙な擬態と思われる。

撮影日2007.8.7上石黒

          ツマキシャチホコの開帳の様子
   
   
 撮影日2007.8.7上石黒


解 説
シャチホコガ科
北海道から九州まで分布。
開帳48〜75o。成虫は6〜8月に出現。幼虫の食草はミズナラコナラ、クヌギ。幼虫終齢体長50o。この仲間の普通種。



  ツマキシャチホコの頭部



撮影日2007.8.7上石黒