キンイロエグリバ〔ウスエグリバ〕
暮らしとの関わり
 石黒ではよく灯火に寄ってくる蛾の一つである。
 本ページの写真の多くは中越沖地震で石黒に避難しているときに早朝、上石黒から寄合までの街灯の下を観察した時に撮影したものである。
 初めは、枯葉に似ているために見逃してしまったが、その後はその擬態にだまされることはなかった。クリミズナラクヌギなどの枯葉によく似ている。
 石黒には多い蛾の一つである。個体の色には若干の違いが見られる。
 真上からみると魚の形に似ている。
 右下の写真は似ているが別種のキタエグリバである。

(写真下2007.8.7 石黒)


          草にとまっている個体
写真2007.9.5下石黒

               頭部

写真2007.9.15下石黒

            クヌギの枯葉
写真2015.1.23茨目


解 説
ヤガ科
 山間地に普通に見られる。
 前ぱねの長さ22〜25o。はねは濃い黄褐色ではねの先から斜めに直線が走り、はねの下は大きくえぐられた形になっている。
 幼虫は灰色を帯びた黒色。食草はコウモリカズラアオツヅラフジなど。
 成虫は6〜9月に現れる。熟れたモモ、ナシ、ブドウなどに強大な口を刺して汁を吸う果樹園の害虫である。



       真上から

写真2007.8.22上石黒

      キタエグリバ
(写真2007.9.4寄合)