キブシ
暮らしとの関わり
 マンサクとともに、待ちに待った春を告げる代表的な木である。かんざしのような美しい花穂は、印象的であるが花期が終わると、葉は特に目立つ特徴もないため他の低木の中に埋もれてしまう。
 しかし、雌株は、たくさんの果実が垂れ下がる頃に再び目立つ。
 石黒ではハリキ(春木)で他の低木とともに薪にするために切り出したが、すでに花穂をかなりふくらませていた。花穂の形は秋の内にしっかりとできあがっているからだ。→参照
特に方言の呼び名はない。

(写真上2005.4.12大野 右下2005.7.28上石黒 )


                 冬のキブシ

 撮影日2010.2.18下石黒

             早春のキブシ

 撮影日2006.4.24居谷

                   花期-雄株

 撮影日2005.4.28上石黒 背景−黒姫山

                 花期-雌株

 撮影日2011.5.18大野

           花冠のつくり-雄株

 撮影日2009.4.18下石黒

               花-雌花-雄しべが見えない

    撮影日2011.5.12上石黒 高床


                 花から葉へ

 撮影日2017.5.5 下石黒

              花から果実へ-1

写真2015.5.27下石黒

           夏のキブシ
撮影日2007.6.4上石黒

         秋のキブシ

撮影日2005.10.4上石黒
解 説
キブシ科
 日本の各地の山地に見られる落葉低木
 高さ2〜3m。早春、葉に先立って8pほどの黄色い穂状の花を垂れ下げる。
 葉は互生し葉柄があり先は鋭く尖り縁には鋭い鋸歯がある
(下写真)
 花期は3〜4月で雄株の方が早く開花する。雌雄異株で両性株もありいずれも花をつけるが雄株の方が花数が多く黄色がやや濃い。
 雄花は、雄しべがよく発達し雌花は雄花よりやや小さい。ガク片は4個、花弁は6個、雄しべは8個、雌しべは1個
(下写真)
 雌株には上左下写真のような果実がつき果中には多数の種子がある。
 名前の由来は、染物用やインク製造に使うフシ(付子→五倍子)の代わりに用いたことによる




      樹皮の様子
撮影日2011.11.17下石黒

       葉の形

撮影日2009.6.7下石黒

    ふくらむ花芽(雌株?)
撮影日2007.4.5下石黒

   花(雄株)のつき方
撮影日2009.4.18下石黒

 雌しべと雄しべ-雄株

撮影日2009.4.18上石黒

   花(雌株)のつき方
撮影日2011.5.18大野

    花から果実へ-2

写真2015.5.27下石黒

       果実へ
写真2015.5.30下石黒

      果実成熟期
撮影日2010.9.23落合