カルガモ
暮らしとの関わり
 石黒には多数の鴨が群れている姿を目にすることはほとんどない。目にするのは、川や水田の用水池などにひっそりと泳いでいる一組のつがいのカルガモがほとんどである。
 筆者が子どもの頃、作場地名ホウノキ山の水田で7〜8羽のヒナ鳥を引き連れて畔を渡る姿をよく見たものであった。
 また、カルガモは、昔から稲の穂を食べる害鳥として憎まれた鳥である。それも夜行性のため夜のうちにイネの穂をしごくようにして食べるので被害が一目瞭然で目の敵にされた。上写真、右が雄で左が雌。
 多雪地帯の石黒では冬の積雪期には鯖石川下流に移動するものであろう。
 先日(2015.4.9)、石黒の克雪センター脇の石黒川で2羽のカルガモの姿を見かけた。カメラを構える間もなく上流に向けて飛び立った。着水した場所は道路沿いの2mもある雪の壁にさえぎられて確認することができなかった。
 一昨日〔2015.12.9〕石地町のシイの林の撮影の後、西山町の長嶺の池に立ち寄った。沢山のオオハクチョウがいたが、それに混じっているカモ類の中に白いカルガモが目についた。一昨年、五日市の池で鳥に詳しい方に教えてもらい、出会ったことはあったが近距離で見るのは初めてであった。
 そして、今日(2015.12.11)かかりつけの医院に定期検診に行くと待合室の柏崎日報に、このカモについての記事が載っていた。
                    
※写真-鯖石川下流のカモの群れ
上から見た飛翔の様子→クリック(ビデオ資料)
稲穂を食べるカルガモ-ビデオ資料

〔写真上・右上 2010.6.4落合  右上の上 道郎〕 

           全身の様子

写真2010.6.4落合

              用水池に憩う様子

写真2006.7.4上石黒

      朝、水田から出てくる群れ

写真2015.8.16藤井

          岸辺で休む様子
写真2015.3.30安政町

           カワウと仲よく

写真2015.4.14鯖石川

           飛翔するカルガモ
写真2006.7.4上石黒(上写真7.4の2羽の個体)

     飛翔するカルガモの群れ
写真2015.8.16藤井 背景黒姫山

       番いであろう-田植え後の水田で
写真 2018.5.5 田塚


解 説
カモ科
 北海道をのぞく全国で繁殖しているが南日本に多く生息している。留鳥であるが北日本のものは冬季は南へ移動する。
 全長約60cm。日本のカモ類の中ではマガモに並ぶ大型である。雌雄同色。羽色は全身黒褐色で淡色の波模様がある。白っぽい顔には二本の黒褐色の線があり風切り羽に白斑がある。その他、赤橙色の脚と、黒い嘴の先端が黄色いのが特徴である。
 湖沼、河川、池、水田、湿地などの淡水で見ることが多いが波静かな海上でも見ることがある。
 4〜7月に水辺の草むらやヨシ原の地上に巣をつくり、一腹8〜12個の卵を産む。 食物は主に草木類の種子や水草の根や芽であるが穀類も食べる。
 名前の由来は夏に留まるの意味で「夏留鴨」など諸説がある。



      飛翔開始
写真2006.7.4上石黒

全体の色の濃さの比較(右-♂)

写真2010.6.4落合

   羽づくろいする様子
写真2010.6.4落合

   カルガモ上から

写真2015.3.30安政橋から

       後ろ姿

写真 2020.5.4 田塚

     カルガモの被害
写真2015.8.19田塚

  白化個体のカルガモ


写真2015.12.9西山町長嶺