ハクセキレイ
暮らしとの関わり
 昔は、家の周りでキセキレイをよく見かけたが最近はほとんど見かけない。
 今は、このハクセキレイを川辺や水田の近くでよく見かける。テリトリーを持ち盛んに他の鳥を追っ払う姿をみかける。石黒ではそれほどではないが最近、都市近辺では急増して雀についで多く見かける小鳥となったという。よく似たセグロセキレイは石黒のみならず市街地周辺でもたまにしか見かけない。
 石黒で昔は、同種のセキレイやハクセキレイが家の屋根などに巣を作ることを「イシコンギ(キセキレイ)家に巣をつくると火事になる」と嫌う風習があった。その理由は、昔から村人が親しみ持っていた鳥であるツバメとの共生が、その強い縄張り本能のために
できなかったせいかもしれない。
 筆者は子どものころ、馬屋側の茅葺軒端に巣作りをするセキレイの巣を家人に言われて長い竹の棒で落とした記憶がある。
 柏崎市街地では現在、もっとも身近にみられる小鳥といってよい。また、筆者の見た鳥では、人を恐れないことではハクセキレイが一番ではないかと思う。昨日(2019.9.10)自宅の畑をスコップで耕していると1m近くで虫を探している。
 今朝(2017.10.16)の朝、散歩の途中で点々と田の周りの草むらに白い羽が落ちているのが目についた。散歩の度によく見かけるハクセキレイの腹から胸にかけての羽のようだ。カラスにでも襲われたものであろうか。(右下写真)

写真2006.6.25下石黒 
※ビデオ資料-ハクセキレイ
※ビデオ資料-ハクセキレイ幼鳥


            横姿

写真2006.7.1上石黒

               幼鳥

写真 2018.5.29新田畑

写真2017.6.22松美町

          前から見た姿

写真2015.5.26鯖石川河口

解 説
セキレイ科
 全長約20㎝で背面が灰色または黒色、胸も黒いが顔や腹は白く全体に白っぽい。幼鳥の顔や腹はやや黄色を帯びる。
 背の羽色は冬は灰色であるが夏季には黒くなる。
 東北日本の海岸地方で繁殖する。石川県以北で繁殖するとされたが繁殖地は近年南下している。
 冬は雪のない地方に移動する。水辺に多くみられ、飛び方は波状。歩き回りながら昆虫を捕らえ、時には飛んでいるトンボやなどを捕まえる。
 鳴き声は「チュンチュン」とやわらかく飛びながら鳴く。




     春耕前の水田にて

写真2013.4.22藤井

     後ろ姿₋幼鳥

写真2017.7.20下藤井

   幼鳥-足の色が白い

 写真2019.6.13松美町

    水田の側溝近くで
写真 2020.7.8 新田畑

   点々と落ちていた羽

写真2017.1016 新田畑