エナガ
暮らしとの関わり
 シジュウガラに似た体色で尾の長いエナガはよく目につく小鳥である。ほとんど林の中にいて出てくることは少ない。
 しかし、目につきやすい体色なので、木の枝に逆さにぶら下がって虫などを食べている様子は誰でも見たことがあるに違いない。巣の形も独特である。袋状の巣はコケをクモの糸などでとじ合わせて作るという。 

〔写真撮影者 道郎〕

解 説
エナガ科
 北海道〜九州の低い山の雑木林などにすむ。体長14p。スズメより小さく尾は長い。
 雌雄同色。体は白いが、目からうなじ、背、肩、翼、尾かけて黒い縞がある。背中はうす桃色がかった葡萄色。繁殖期はつがいとなるがそれ以外は群れを作っている。
 鳴き声は「シーシーシー」「ジュリ、ジュリ、ジリリリ」などと聞こえる。5〜6月にコケや鳥の羽などで袋状の巣をつくり7〜10個の卵を産む。
 餌はアブラムシなどの昆虫やその幼虫などが主である。