子どもの頃に駆け回ったチガヤの群生
 チガヤの基部は堅く、刈り取った場所に入ると足に突き刺る危険があることを当時の子どもは親から注意されていた。
 
太平洋戦争敗戦直後(1945年頃)はズックなどなく大抵の子どもは裸足か藁草履(わらぞうり)で遊んでいたからである。しかし、初夏の頃一面のチガヤの穂が波立つ様を目の前にすると思わず駆け込み走り回りたい衝動に駆られたものであった。