クロヒカゲ
暮らしとの関わり
 林の周りでよくみかける。飛んでいる時は黒いチョウに見えるが、止まるとはっきりとした蛇の目紋様が見られる。非常に速く飛び回るがすぐにとまる。
 とくに夕方に多くみかける。他のチョウが飛んでくるとスクランブルをかけて追っ払いテリトリーを守る。
 下の写真の個体には翅の全体が明るくヒカゲチョウと思われるのものもあるが、翅の紋様からクロヒカゲであることは間違いないようだ。どうやら、明るい色の個体は雌で、雄に比べてやや大型のようである。

写真上2006.6.8.下石黒


      ブルーで蓋どられた目玉模様

撮影日2006.8.4下石黒

              翅の表-♀

撮影日2013.9.15下石黒

    鱗粉が脱落した様子老体であろうか


撮影日2011.9.24下石黒
解 説
ジャノメチョウ科
 北海道から対馬まで分布する。主に林地に生息し草原では発生しない。
 開帳50〜60mmほど。はねの色は黒褐色で、表は黒褐色で微かに蛇の目紋様が1つ見分けられる程度(左下写真)。裏にははっきりとした蛇の目が8個ほど見られる(左下写真)。雌は前ばねに淡い白帯がある。
 年数回の発生で5〜10月にわたって見られる。
 成虫は主に樹液を吸い、幼虫はタケ、ササ類を食べて育つ。
 越冬はササの葉裏の中脈に糸をはいて座をつくって行う。
 名前の由来は薄暗いところを好むことによる。



    勇敢げな横顔

撮影日2011.9.24下石黒

 エゾユズリハにとまった個体
撮影・作成日2013.9.15下石黒

  ヒカゲチョウとの区別点
撮影・作成日2013.915下石黒