ヨツメアオシャク
暮らしとの関わり
 石黒では普通に見られる。若草色の翅に白い線と茶色に縁取られた紋様のある美しい蛾である。
 しかし、幼虫がヨモギに葉を細かくしてミノのようにまとっている毛虫であることは初めて知った。同じ科の ヨツモンマエジロアオシャクに成虫の形も色も似ている上、幼虫の擬態にいっしょである。
 筆者には幼虫の擬態は「偽装」と呼びたいが、「偽装」はもっぱら近頃、我々ヒト(人間)の悪事で幅を利かせている言葉であるようだ。
 ツモンマエジロアオシャク同様、若草色の翅のいろは、チョウには見られない独特のいろでうる。

写真2007.8.26下石黒


  大方のガと異なり体全体が薄いのもこのガの魅力だ写真2007.9.9上石黒


解 説
シャクガ科
 北海道から九州に分布。
 開帳23〜30o。前バネには波状の横線が見られる。眼紋は個つあり白色でまわりは褐色。前翅、後翅に各2個ずつある。
 成虫の出現は6〜9月。
 幼虫の食草はヨモギ、キクなどを食餌とし葉の切れ端てせ身をまとう。終齢幼虫体調20〜30mm。。
 名前の由来は前バネと後バネ合わせて4つの眼紋があることによる。



    前翅の波上の横線

写真2007.9.9上石黒