シロツバメエダシャク
暮らしとの関わり
 白地に、控えめで柔らかな直線模様がある上品な感じの蛾である。
 石黒では少ない蛾の一つであるのは食草のイヌガヤやチャボガヤが少ないことによると考えられる。
 酷似するウスキツバメエダシャクとは、やや小型で後翅の突起が尖って長いといわれるが、筆者には正確に区別できない。
 幼虫の食餌植物を比較して見ると石黒に見られるのはウスキツバメエダシャクの方の可能性が高い。したがって、石黒で撮影した本頁掲載の写真の個体もウスキツバメエダシャクも混入しているかも知れない。詳しい方の御指導を乞いたい。
食餌比較 
シロツバメエダシャク→イチイ科イヌガヤ科
ウスキツバメエダシャクイヌガヤ科ブナ科ニレ科マメ科モチノキ科クロウメモドキ科ツバキ科スイカズラ科

(写真2007.9.20上石黒  右下コピー)


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写真2010.9.4下石黒

写真2017.9.16上石黒

        腹面からの様子(死骸)
写真2011.8.17下石黒

 池に落ちてアメンボの餌とミズスマシの餌なった個体

写真2006.9.26 撮影は所不明

解 説
シャクガ科
 平地から山地まで分布。
 前翅の長さは21〜35o。類似種にウスキツバメエダシャクがいるが尾の突起がシロツバメエダシャクよりとがっていて長い。
 成虫は1年に2回(6〜7月・9〜10月)に発生する。幼虫で越冬する。
 若い幼虫は群れをなして生活し、刺激を与えると糸を吐いて垂れ下がる習性がある。成長した幼虫は葉の破片などを綴って粗いマユをつくりその中で蛹となる。
 幼虫の植樹はイヌガヤ、イチイ、チャボガヤ



   頭部から腹と足(死骸)
写真2011.8.17下石黒

  布地のように見える翅の地
写真2011.8.17下石黒