ウスキツバメエダシャク
暮らしとの関わり
 石黒では普通に見られる。さざ波うつ白い翅を持つ清楚で美しい蛾である。この色合いと紋様からはチョウには見られない古典的とでも言いたい魅力が感じられる。
 この仲間は6種ほどいてよく似ているが、本種は顔が茶色であること、尾の先もかなりとがっていることからウスキツバメエダシャクと判断した。
 蛾にはめずらしく、昼間も活動し花の密を吸う。今年の夏、オオアワダチソウの花にとまって盛んに吸密している姿を見かけた。

撮影日2007.9.12下石黒


解 説
シャクガ科
 全国に分布。
 開帳オス37〜48o、メス48〜52o。
 成虫出現期は5〜8月、9〜11月。8月は休眠して暑さを避ける。
 前ばねは黄色っぽい白で全体にさざ波が強い。筋は茶色。尾のとがり部分は比較的長く先がとがる。
 幼虫体長約60o。食餌植物ブナ科マメ科イヌガヤ科スイカズラ科等の植物。