モンシロドクガ
暮らしとの関わり
 石黒では普通に見られる。石黒では、前ばねにある2箇所の黒い紋は極めて薄いものしか見たことはない。
 日本に分布するドクガ科の蛾は多いが、そのほとんどは無害であるといわれる。その中で、毒性をもったガとしては、主に本種とチャドクガとドクガがあげられるという。
 しかし、石黒では昔からドクガの被害はあまり話題に上らなかったのは昔の人は耐性が強かったからであろうか。
 蛾の毒は、幼虫に生えた毒毛が、幼虫→マユ→サナギ→成虫と付着し続けるためといわれる。
 その毛は肉眼で見える幼虫の毛ではなく、別の極めて微少な毒毛によるものであるという。
 また、文献によれば、ドクガの幼虫はクワの葉も食べ、蚕の餌のクワの葉とともに運ばれ、カイコも毒毛により体に黒点を発症するなど、養蚕にも被害を及ぼすこともあるという。

(写真2007.8.1下石黒)


解 説
ドクガ科
 北海道から九州に分布。
 開帳オス24〜38 メス32〜39o。
 成虫出現月5〜9月、一般に夏型は小型。体全体が白色。
 幼虫は2齢以降には毒毛が生えこれがマユにつけられ成虫にも付着して皮膚に触れると炎症を起こす。幼虫の体長は20〜25o食餌植物は、サクラコナラクリなど。
 地表の枯れ葉の陰などにマユをつくって越冬する。
 名前の由来は白いはねに黒い紋があることによる。