コヨツメアオシャク
暮らしとの関わり
 石黒には普通に見られる。小形の蛾だが翅が空色で美しいためにヨツメアオシャクとともに目をひく。
 しかし、食餌植物がズミ、ヒサカキなどとされるがどちらも石黒には分布しない樹木である。バラ科やツバキ科の他の食餌植物があるのかも知れない。
 WEV上の沖縄のサイトに「本土のものは多食性」とあるので今後調べてみたい。
 今日〔2012.2.16〕、蛾に詳しい荻野さんに指導を仰いだところ、コヨツメアオシャクの食餌植物には他にリョウブタラノキの花穂、ネナシカズラオミナエシがあるとのことが分かった。リョウブやタラノキ、ネナシカズラなどは石黒には多くある植物であるので釈然とした。
 上写真の個体は触覚が櫛状であるので雄であろう。
  (写真2011.8.28 下石黒)


解 説
シャクガ科
 日本全土に分布
 開帳15〜22o。全体が青みを帯びて前翅と後翅のそれぞれに一対の赤褐色の紋がある。紋は白い輪に囲まれている。
 成虫は初夏から秋にかけて出現。
 幼虫の食餌植物はズミ、ヒサカキなどの葉や花。
 名前の由来は前後の翅にある一対の斑紋を目とみて、ヨツメアオシャクに比べて小形であることによる。