カギシロスジアオシャク
暮らしとの関わり
 石黒ではごく普通にみられるガのひとつである。灯火に寄ってきて朝、灯火の下の草などに止まっている姿をよく見かける。色、形ともにとても美しいシャクガである。
 薄緑の羽の色と、白い線のコントラストが絶妙である。
 幼虫の擬態は有名。コナラの冬芽に擬態し、更にコナラが芽吹くにつれてその姿に合わせて擬態を変化させる。よほど注意して観察しないと分からない。
今年(2015)は擬態の変化を撮影したい。

(2007.9.9寄合 右上2007.5.19落合)


                前方から
写真2007.9.9寄合

    前翅の上部白紋ちかくから鉤状に曲がる様

写真2007.9.9寄合


解 説
シャクガ科
 北海道から九州に分布。開帳29から45o。
 成虫発生期5−8(寒地7−8)幼虫食餌植物コナラ、クヌギ、ミズナラクリの球果など。
 幼虫体長20o。幼虫がコナラの芽に姿を似せて芽の成長とともに脱皮していく様は有名である。



   頭部、腹部を真上から
写真2007.9.9寄合