イラガ | |
暮らしとの関わり 石黒では幼虫を「エラガミシ」と呼んだ。幼虫は、美しい色と紋様だが毛には毒があり、人の肌に触れると激しい痛みがしばらく続く。筆者の場合、痛みがひくには15〜20分かかるように思う。 子供の頃から毎年のように刺され幼虫はお馴染みであったが、その成虫など知らなかった。 繭はスズメの卵を連想させるような形と色をしていて、頑強な殻に覆われている。庭木についたこの繭をラジオペンチで割ると中から蛹になりかけた幼虫が出てきたものだ。 今年(2015)は繭の中の蛹の様子を撮影して掲載したい。 車庫の脇に植えてある柿の木に今年は沢山のイガラがついた。気づいたときにはすでに、繭づくりに入るところであった。(下写真) 〔撮影日2007.8.3 上石黒〕 若齢幼虫 写真2013.9.8松美町 イガラの幼虫の繭づくり 写真1206.10.3松美町 |
解 説 イラガ科 日本全国に分布。 前翅の長さは12〜15o。翅全体が黄色で前翅の外側に褐色の部分がある。 成虫は1年1回発生し6〜8月に現れる。 幼虫は9〜10月に多く見られ、木の枝などに堅い繭を作って冬を越す。 幼虫の毛は中空になっていて体内の毒腺とつながっていて触ると刺し強い痛みを生じる。 幼虫の食樹はカキ、サクラ、ケヤキ、クリ、クルミ、ヤナギ類など。 マユ 写真2014.4.3松美町 若齢幼虫拡大写真 写真2013.9.8松美町 |