ホシベッコウカギバ
暮らしとの関わり
 林の中でホシベッコウカギバの雌に初めて出会ったときにその透き通るような羽の美しさに見とれた。
 チョウ・ガの中でこのような透明度の高い羽を持った種はウスバシロチョウなどあげられるが大変少ない。
 右上の写真はクモの糸にかかったもので、チョウのようにハネをたたんだ状態で撮ることができた。
 昨日(2017.9.21)野田地区の峠に、野鳥研究家H氏とタカの渡りの観察に出かけた。標高500mくらいと想われる場所であるが道路沿いのヤマハギの葉にとまっている個体に出会った。(下写真)翅の斑紋が黒色であるので雄であろう。

(写真上2005.7.31大野 右上2005.6.20居谷)



写真2007.9.23下石黒

写真2017.9.21小村峠

解 説
カギバガ科
 本州から屋久島まで分布。
 出現期は5〜9月。
 開張25〜35mm。体の特徴は、カギバの仲間は前翅の先端がかぎのように曲がっているのだがこの種は丸くなっている。半透明の翅にうすい灰色の紋様がある。
 とくに雌は透明度が高く紋様の灰色も淡い〔上右下写真〕
 幼虫期の食樹はミズキ科のヤマボウシなど。
 別名ウスボシベッコウという。



       体の部分
写真2011.9.9下石黒

     触覚と前脚の様子