ヒトツメカギバ
暮らしとの関わり
 石黒では普通にみられる。
 白色の両前翅に一対の独特の斑紋がみられる。後翅にも淡い色の斑紋が帯状に並んでいる。控えめな柔らかな印象をうける。
 「カギバ-鉤羽」と名のっているが前羽の先端は丸くなっていて仲間のガのように鉤状ではない。
 また、全体の姿はチョウに似ていて、蝶と蛾の区別はあってないようなものと言われるが、このヒトツメカギバの姿からも納得できるように思う。
 幼虫は頭部が黒く耳のような突起部があるとのこと、ミズキの葉についた幼虫類を観察してみたい。キアシドクガとともにミズキの大敵には違いない。

撮影日2011.8.27 下石黒 右上2008.9.4上石黒



撮影日2008.9.2 大野

解 説
カギバガ科
 北海道から九州の平地から山地にかけて広く分布。
 開帳30〜45o。翅の地色は白色で薄茶色の目玉紋様と灰色の帯状に並ぶ斑点紋様がある。
 成虫出現期は6〜10月。
 幼虫食餌植物ミズキ、クマノミズキなど。食の葉を綴じ合わせてその中に棲む。



      腹側の様子
写真2008.9.4上石黒