キアシドクガ
暮らしとの関わり
 石黒では梅雨に入る頃になると、うっそうとした落葉樹の周りをモンシロチョウほどの大きさの白い蛾が無数ひらりひらりと飛び交う姿が見られる。子どもの頃から見慣れた梅雨の頃の風物詩ともいえよう。
 それからしばらくすると、すっかり葉を虫に食べ尽くされたミズキを見かける。キアシドクガの仕業である。〔下写真〕
 しかし、このように葉をすべて食い尽されてもミズキは再び葉芽を出し枯れることはない。

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(上写真2005.6.12居谷)
 

    ミズキに寄ってきたキアシドクガ−4、5匹見える

撮影日2006.6.14居谷

   キアシドクガに葉を食べ尽くされf葉柄のみとなったミズキ

撮影日2005.6.25落合
解 説
ドクガ科
 幼虫は春にミズキの葉を食べる。体は黒色で黄色い斑点があり長い毛をもつ。小さな頃は主に葉の裏側にいるが成長すると葉を巻いて巣をつくる。最大約40o。
 成虫の発生は6〜7月。成虫のはねは透き通るような白色。(上右中写真)
 ドクガの名は付くが毒はない。卵は幹の表面に産み卵で越冬する。
 
名前の由来は前足が黄色いことによる。→参考写真




      腹側の様子
写真2006.6.14居谷

   
ススキにとまったところ

写真2006.6.17下石黒