エゾスズメ
暮らしとの関わり
 子どもの頃からたまに見かける蛾である。全体が灰色のものと黒褐色のものが見られる。(上写真)形と色が不気味な感じがしたものだ。
 食草のオニグルミの木は実を食用にしたため村の中に何本もあったので、もっと個体の数が多くてよいはずであるが、クスサンに比べて極めて少なかった。
 子どもの頃、手でつかむと「シュッ シュッ」を音をたてる不気味な幼虫がいた記憶があるので、おそらくそれがエゾスズメの幼虫であったであろう。

〔写真2006.8.1下石黒〕





解 説
スズメガ科
 北海道から九州まで分布。
 開帳90〜10p。成虫は年1回、5〜7月に発生。灯火に飛来する。前ばねからはみ出した後ばねが特徴。
 幼虫はオニグルミを食樹とする。幼虫、さなぎはシュシュと音を出す。