サルノコシカケ〔方言〕
暮らしとの関わり
 石黒では昔からこの種のキノコをまとめて「サルノコシカケ」と呼んでいた。ブナ林に入ると一年中さまざまなサルノコシカケが見られる。→いろいろなサルノコシカケ
 子どもの頃に巨大なサルノコシカケを見た記憶がある。おそらく直径が20cm余もあったであろう。まさにサルが腰掛けるに十分の大きさである。
 また、最近、サルノコシカケが群生したブナの枯れ木に出会ったこともある。〔下写真〕
 サルノコシカケは昔から生薬や健康食品としてもてはやされているが、石黒では採取する人はほとんど見かけない。

 サルノコシカケが群生したブナ

撮影日2007.1.30 上石黒
解 説
 サルノコシカケ・マンネンタケ・タバコウロコタケ
 主に広葉樹の立ち枯れに木に生えるものが多い。
 質が硬く傘の下面は細かな孔状である。馬蹄型のもと釣鐘型のもの、またカワラタケのように肉の薄いものもある。
 世界で1500種、日本でも300種あると言われるが有毒な種は知られていないといわれている。
 以前から日本では民間薬として用いられてきたが近年ではこれらに含まれる免疫増強作用が注目されている。
 サルノコシカケは種類が多く分類が難しい。