本文 № 9   意訳文 (茶色文字下解説参照)  読み下し文
 
 摸橋、船、川渡し場、往還大道(往来)の掃除、他村や入会(いりあい)の境、我率(がさつ)の振る舞いのないよう慎むこと。
一般に、荷物の重さは馬一疋
(ひき)乗り掛け二十貫軽尻(からじり)五貫目、駄荷三十六貫目であるがいずれも少々は大目にみることも許されようか。
本柵
→次ページへ
 
橋、船、川渡し場、往還大道の掃除、他村や入会(いりあい)の境、がさつ(我率)の働きこれなき旨(むね)相慎むべく、そうじて、荷物の貫目は馬一匹、乗り掛け二十貫、からじり(軽尻)五貫目、駄荷三十六貫目、いずれも少々あて用捨これあるべきか、
 用語解説
入会-いりあい→一定地域の住民が特定の権利をもって一定の範囲の森林・原野または漁場に入り、共同利用すること。

乗掛-のりかけ→
荷物を馬の両脇に振り分け、その上に布団を敷いて人ひとり乗せること。街道では十六貫まで荷物を積むことができた
二十貫→約75㎏
五貫目→約19㎏
三十六貫→約135㎏


軽尻-からじり・かるじり→宿舎に置かれた旅人専用の馬