本文 №8   意訳文 (茶色文字下解説参照)  読み下し文
 
遵行(じゅんこう)の節には、御伝馬(ごてんま)は御領、私領とも村々の定大助(じょうおおすけ)遠村、加助役(かすけやく)、並びに助郷問屋(すけごうといや)人馬割り(にんばわり)、触れ順番、宿駅の到着、御用など差支えがない様に、馬指しの指図に任せて継送り、荷物宰領中(指揮監督する人々)へこれを渡し、道 →次ページへ
 
じゅんこう(遵行)の節、ごてんま(御伝馬)は、御領、私領とも村々、じょうおおすけ(定大助)、遠村、かすけやく(加助役)ならびに助郷問屋、にんば(人馬)割り、触れ順番。宿駅の到着、御用差支えなきよう、うまさし(馬指)の指図に任せ、継送り荷物さいりょうちゅう(宰領中)へこれを渡し、道
 用語解説
巡見、遵行-じゅんけん、じゅんこう→江戸時代、幕領、私領を巡視してその政情、民情を調べること。

御伝馬-ごてんま→幕府の公用をこなすために宿駅で馬を乗り継ぐ、その馬のことをいう。

助郷→
宿場に常備する人馬が不足した時に近郷の村々に人馬を負担させる制度。助郷問屋
は宿場に置かれた助郷の責任者。

定大助-じょうおおすけ→定助郷・大助郷の意味であろう。助郷は村高100石につき2人・2疋の人馬役負担とし、定助(じょうすけ)と大助(おおすけ)があった。 定助の村で不足の時に大助の村が人馬を出す決まりであった。
加助役-かすけやく→交通量の増大に伴い新たに追加された助郷

人馬割り-じんばわり→宿駅で所要の人馬の提供を助郷に割りあてること。

馬指し→街道宿舎で問屋に属し馬や人足を指図した下役人

宰領中-さいりょうちゅう→指揮監督する人々。宰領中の「
は関係する人々全員の意味