大福日記覚帳 (田辺重順家文書)  用語の手引き
  文政


大福帳

持入→もちいり→
使い始めの意味
         子三月吉日       石黒村
         大福日記覚え帳
           筆〔二年?〕持ち入り
      文政十年       刈羽郡
   小貫村
※居谷集落と莇平集落に隣接する集落。現在では廃村となっている。
        覚
 一〔※三の文字あり〕 銭三貫二百文 正月より
          三月まで
          入用
          つかい
 一 金三分也    三月十日まで
          つかい

 一 金 金一分也    三月
 これは法事志     十五日
            正月十五日
 一 金一分也     三月七日
 これは板畑 孫右衛門渡し

    三月二十一日   寄合
 一 銭二百文      鹿蔵 春の伺い
     四月二日
 一 同 二百五十文 多つかい〔立替か〕
          小貫村□より
 一 同 三百文   紙代

 
 






      六日 田□より買う
一 □百五十文也 糀代分
   四月九日
一 百文 平蔵
          か(貸)し 
   四月九日
一 二百文 七兵衛
          かし
   四月八日
一 三百三十三文 助十郎 
         渡し
   四月九日
一 六百六十文  鰯 代渡し
   四月九日
 入 金 三歩(分)ニ朱 文七より取り
   これは、ちぢみ(縮)代取り
 入一 金 三歩二百五十文 取り
 これは宗門帳書き賃にて取り
  四月十一日  町
一 金二朱也 喜兵衛 渡し
 これは苧代銭 二百匁分
  同 月  町々
一 二百五十文也 小つかえ
  同 月
一 百五十文   茶一斤
  四月十三日
一 五十五文也 酒代
  四月十四日
一 百文 父分 参銭
 



栗木材
※栗の木は腐れにくく土留めの杭などによく使われた。


苧さ→筬


庄屋給


   四月九日
一 二朱   寄合 名右衛門 渡し
  □月六日
一 金 一歩(分)  和七より取り
  四月九日
一 金 二百文   □より取り
 これは宿払い銭取り
一 五十文     居谷へ
          香代
一 三十文     大野
          香代
一 百二十文    栗木材代
一 五十五文    酒代
一 百二十文    苧さ
一 二十文     立替え
一 百文      取かえ
          奉(取)□
  五月十七日
一 十貫七百三十六文
  これは庄屋給取り分
  この金一両二歩(分)二朱十一文
一 八百七十二文   四日上納
一 六百三十文    五日上納
   五月八日
一 百五十三文    佐二衛門
           貸し
一 百二文      佐二衛門
          渡し分也
 


頼母子


角間



 五月十四日
一 金 三歩(分)也 縮 取り
一 金 一歩(分)也 長□着□ 
           渡し
〆て 四両一歩(分)と二百十五文也 取り金
   三両と百三十九文
          出金
   五月十六日
一 百五文     かつおぶし
          す(酢) 
  五月二十九日   貸し
一 金一歩(分)也   半年
□□   百文
一 金 六百文也   喜太夫
   同月廿日
一 金 二朱と□十文 助衛門
           頼母子掛
□□(文字薄く解読不可)
一 銭 二百文   丹助
          頼母子掛
一 同 八十六文   茶代 助衛門渡し
    六月朔日
一  五十文    七兵衛
    五月二十二日    貸し分
一 五百文       御寺にて(?)
一 金 一分也 惣代 五右衛門渡し
一 金 二歩二朱 内頼母子掛
    六月四日
          角間
一 百二十文也 酒代   与左衛門
    六月朔日
一 百五十文  小つかえ
    五月二十六日
 

  
  ○内頼母子連中



円重寺
  ※一行目は前頁
   五月二十六日
一 金 三歩(分)也   又七より
            借り 
   五月二十五日
一 金 一歩(分)也   弥三治 渡し
   五月二十五日     
一 金 一歩(分)也   太兵衛
               渡し
   五月二十五日
一 金 二歩(分)ニ朱也 内頼母子
            連中貸し
   五月二十五日より六月二十一日迄
一 金 一両二朱二百文 つかへ 
   六月十二日
一 銭 一貫七百文   山田より取り
   七月二十九日    酒代
一 金 一分也    落合 多二兵衛 渡し
   八月朔日
一 金 二朱也    下 三郎 渡し
   同日
一 銭 五十文 同
           平蔵
           貸し
   同日
一 二百五十文也   同
           七兵衛
           貸し
一 金 三百文也   □源寺
           □
一 同 二朱也    円重寺
           □□□□
一 同 百十五文  にしん代
一 同 百文    香代 多三郎 渡し
一 金 一分    柏崎にて
          □和七□
    
   皆済


一 金 一分也   茶代 □□
            柏崎 渡し
一 三十五文    茶代 宇右衛門 渡し
  一月六日 相□入者也
入(?)一金 二朱と五百九十五文 同人
 これは畑売り候代金
              請取
        覚
一 二朱と二百三十文 利衛門
              借り
 内 六百八十二文
       十二月五日渡し
 銭 三百七十二文  五日渡し
      内 二百文
 銭 百七十□文 貸し
 十二月六日 渡し
一 金 一分   三右衛門
 これは年貢米代
              大野
 三百四十九文        庄右衛門
               貸し
  子十二月十九日  十月より
一 二百十文      上納
一 百三十四文     皆済
一 百三十文      蝋燭代
一 二朱と三百文 □□町
 〆て 一貫五百九十九文
  差引 五十六文 □にて渡し 
   
読み下し・言葉の手引き文責 大橋寿一郎