コウボウムギ

 せつめい 
 コウボウムギは柏崎の海岸だけではなく、多くの海岸で、もっとも普通に見られる海辺の植物だと思います。上の写真は鯨波海岸で撮(と)ったものです。
 コウボウムギには、オス株とメス株があります。(上の写真はメス株・下の写真はオス株)
 


 コウボウムギに、よく似た植物にコウボウシバがありますが、見分けるには下の写真のように、穂(ほ)を比べるとよいでしょう


 コウボウムギ-♀株  コウボウシバ
   
 

 コウボウムギは柏崎でも群生(ぐんせい−たくさん集まって生える)が見られます。



 でも、私は、コウボウシバの群生を柏崎の海岸では見たことはありません。だんぜん、コウボウムギが多いですね。

詳しい解説
       かんさつ

◎葉を観察してみましょう。
@葉は根元から何枚も重なるように出て、形は、細く長いですね。

A手ざわりは、かたく葉の縁(ふち)はザラザラしています。ルーペで見てみましょう。するどい上向きのギザギザがありませんか。
 3月のに芽をだします-上写真


◎花を観察してみましょう。
@数枚の根元(ねもと)の葉の真ん中から茎(くき)が上にのびて、その先にブラシ(またはイガクリ)のような花をつけるのはメス株です。(左上の写真)
A下の写真はオス株の花です。


オス株の穂(ほ)とくらべると、やさしそうですね。ふさふさとしてついているものは何でしょうか。
○じつは、花粉のふくろです。


果実
◎果実を観察して見ましょう。

@果実は、じゅくす頃になると、みどり色から茶色に変わります。

A穂の中から1個のイガ(小穂)をとって分解(ぶんかい)してみましょう。

B下の写真のような先のとがった皮につつまれた種がでてきます。




◎根もとの砂を少し取りのぞいて根のようすを観察(かんさつ)しましょう。

@根は横にのびて、となりのコウボウムギとつながっています。

Aコウボウムギは、種ばかりではなく横に伸びた根の節(ふし)からも芽をだしてふえていくのですね。