19990513 我々は昆虫の脱皮という成長過程を奇異に思いがちであるが、人間も精神の成長過程では何回も脱皮を繰り返しているのではなかろうか。
カゲロウは20回もの脱皮を繰り返し、ご丁寧なことに羽化後にもう一回脱皮するという。そのあげく、成虫は口が退化して餌を採れず数日で死ぬという。
また、節足動物は体の表面を蝋のような堅いクチクラという皮が覆っていて、時を経るににしたがって厚くなり成長を妨げるため脱皮を行うという。
我々人間も我執というクチクラを脱皮する知恵をもって、節足動物に負けないような生きかたをしたいものだ。
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