ハゼノキ
暮らしとの関わり
 石黒で出会ったことはない。市街地周辺では屋敷内に植えられたものにしばしば出会う。紅葉が美しいために庭木に使われたものであろう。しかし、触るとかぶれる人もあるので要注意。
 ところで、木蝋の生産が盛んであった近世の古文書には、「里蝋」「山蝋」の文字が見られるが、これは、ウルシのことで、里蝋はウルシ、山蝋はヤマウルシと筆者は解釈している。→古文書写真
 詳しい方がおられたら是非御教示を仰ぎたい。
 ハゼノキにも酷似したヤマハゼがある。こちらも蝋材として植栽されたが寒冷多雪の石黒には適さず植栽されたとは思われない。
 石黒でよく似た木にカラスザンショウがあるが、こちらは若枝にはトゲがあることで区別できる。
 秋の紅葉まで継続観察をしてみたい。


写真2015.7.12剣町


         果実期のハゼノキ
写真2015.7.12剣町


           果実のつけ方
写真2015.7.12剣町

            成熟する果実

写真2015.10.3原町

            美しい羽状の葉
写真2015.10.3原町
解 説
ウルシ科
 関東以西の本州、四国、九州などの暖地に生える落葉高木雌雄異株。 もともと、蝋を採取するために栽培されたものが野生化したもの。
 幹の高さは10mほどになり枝はまばらに出る。老木では縦に裂け目ができる。若い枝には突出した皮目が多数ある。
 葉は奇数羽状複葉互生し4〜6対の小葉をもつ。小葉は披針形または、卵状披針形で全縁、先端は長く鋭く尖る。
 小葉の長さは5〜8pでやや厚質で毛はない(ヤマハゼは毛がある)。
 花期は5〜6月ころ、円錐花序をつけ黄緑色の小さな花をつける。花序は枝先の葉のつけ根から生じて長さ10pほどある。
 ガクは5裂し5個の花弁は卵状楕円形、雄花は5本の雄しべをもつ。雌花には小形の5本の雄しべと子房1個あり柱頭が三つに分かれている。
 果実(核果)はゆがんだ楕円形で毛はなく径は1pほど。外皮がはずれると白色の中果皮が現れる。これから蝋をとる。
 名前の由来はハゼノキとはいうが本来のハゼではなく、リュウキュウハゼの意味。



写真2015.7.12剣町


    葉の様子
写真2015.7.12剣町

     果実
写真2015.10.3原町