ハイイヌツゲ
暮らしとの関わり
 石黒には普通に見られる。
 家の近くに生えたものを育てている家もある。斜面に植えておくと大きくなり、冬季に仏壇や神棚に供える花代わりにした。
 筆者の生家の小路にも今でもあるが〔下写真−樹齢百年以上〕、子どもの頃、冬になるとよく村人が神棚に供えるためにもらいに来たことを憶えている。大きさと筆者が子どもの頃とほとんど変わらないようだが・・・。〔下写真〕
 ヒサカキが自生していない石黒では、とくに、正月の神棚にはこのハイイヌツゲを供える家が多かった。
年中行事→年取り


〔写真上・右下2006.4.23 右上2009.6.11上石黒〕


       
家の周りに植えられたハイイヌツゲ

写真2006.4.24下石黒

        小路に植えられたハイイヌツゲ

2014.11.30下石黒

         花と葉

 写真2009.6.12上石黒            

解 説
モチノキ科
 本州山陰地方以北の日本海側と北海道に自生する落葉低木
 イヌツゲの変種で多雪地帯に分布。
 枝の大半が地上を這うため高さは1mほど。
 葉は互生し楕円形で互生し厚くて硬く光沢がある。長さ1〜3p、幅は1pほどで縁には低い鋸歯がある(上写真)。下面は淡緑色で葉脈がやや隆起する。
 花期は6〜7月。葉のつけ根に小さな白色の花をつける。雄雌異株で雌花、雄花ともに花弁は4個で内側に凹み花の径は4〜5oの、わん状になる〔上写真〕。雄花には雄しべ4本、雌花は太い雌しべ1本とそれを囲む4本の退化した雄しべ4本がある。
 果実は径5〜6mmで黒色に熟す〔上写真〕
 しばしば球形の虫えいが見られる。虫えいはイヌツゲモタマフシと呼ばれ、中には数匹の幼虫が混棲している。〔下写真〕
 名前の由来はツゲにいているがそれより劣るツゲという意味。



        虫えい

写真2006.4.23上石黒