ギンバイカ(植栽)
 
 
暮らしとの関わり 
 数日前から本サイトの「平成の年表」づくり作業をしている。今朝(2016.12.29)も朝食後すぐに取りかかったが、思わぬ晴天となったので仕事を放り出して散歩に出かけた。
 半田方面に出かけたが道路端の家の後ろにナツグミに似た形の黒紫の実をたわわに付けた低木が目についた。枝は果実の重さにたわみ道路まで出ている。
 近くで観察していると故郷石黒に多く見られるオオバクロモジに似た香がすることに気が付いた。試しに葉を指先で揉んでみるとオオバクロモジとは少し異なる独特な甘い香りであることが分かった。果実を噛んでみると甘味があるが渋味と苦味が残った。
 帰宅後WEB上で調べると「ギンバイカ」という名前であるが、ハーブとして「マートル」という名前でも通っているという。
 古代エジプトでは繁栄の象徴とされ、ヨーロッパでは愛の女神に捧げる花として、結婚式の飾り花やブーケに利用されるという。「祝いの木」と呼ばれる所以であろう。

 越冬期は、限界気温-5℃であるされているので柏崎での露地栽培は、寒風が当たらない場所を選んで育てる必要があるものと思われる。
 来春には芽吹きから結実までの観察、撮影を忘れずにしたいと思っている。

写真2016.12.29半田 


            つぼみ期1

写真 2020.6.18半田

              花 期

 写真 2020.7.1 半田

           花期から果実期へ
写真 2020.7.19 半田

               実のつき方

写真2016.12.29半田

            葉の形と果実と種子
写真2016.12.29半田


解 説
フトモモ科
 地中海沿岸原産。花は結婚式などの飾りに使われることから「祝いの木」とも呼ばれる。
 柏崎市街では植栽されたものを稀に見かけるのみである。
 花期は5~7月。葉腋に梅の花に似た形の白い5弁の花をつけ、雄シベが多く目立つ
 葉は対生して、やや先が尖った卵形で長さは3cm~5cm、厚めの革質で表面にツヤがある。
 葉や果実には芳香があり、とくに葉をもむと強い香を放つ。
 果実は液果で晩秋に黒く熟す。生食できるが若干の渋みと苦味がある。
 名前の由来は白くウメの花に似ることによる(銀梅花)。



        つぼみ

写真 2020.6.18半田

       花 期

写真 2020.7.1.半田

   花期から果実期へ
写真 2020.7.19 半田

         幼果
写真 2020.7.19 半田

  たわわに実のついた様子
写真2016.12.29半田