ユリカモメ 
   
 
暮らしとの関わり
 ユリカモメは、渡りの途中の通過地として柏崎を利用する。京都や東京では、時おり「都鳥」としてマスコミに紹介される鳥である。(※2009年3月に本サイトがマイタウンマップ・コンクールの生涯教育部門で受賞したおり、会場までの電車がユリカモメ号であった。当時は本サイトに「石黒の動植物」の項目もなくユリカモメという鳥に興味もなかった。ただ、久しぶりに上京する自分には会場にたどり着くために「ユリカモメ」は忘れてはならないkeywordであった。上記の説明に「都鳥」と呼ばれたとあることから電車の名前に用いられたことも今にして分かった。−編集会)
 最近、小さなカモメであるズグロカモメが柏崎で3シーズン連続して観察されたが、それまではこのユリカモメが一番小さなカモメであった。冬期の観察は数年に1回くらいであることから通過種と考えている。春や秋に、1羽から10羽くらいが、鵜川の河口部で観察できる。柏崎港の中央埠頭や番神弁天岩などにはほとんど来ない。
 春も遅くなって渡るユリカモメは頭が黒い、いわゆる繁殖羽であるが柏崎においては、そのような色彩のユリカモメはほとんど観察されない。大半が、頭の白っぽい冬羽である。(長谷川)
 前記の野鳥研究者の長谷川さんの説明にもあるとおり、柏崎では、ウミネコオオセグロカモメとは異なり、容易に出会うことのできない鳥のようだ。筆者も未だ出会ったことはない。

資料−ユリカモメの頭脳的な狩り


解 説
カモメ科
 日本では冬鳥として、北海道から南西諸島まで広く渡来し、小型のカモメ類の大半が本種である。 主に、全国の海岸や河川、沼地などに普通に渡来する。
 繁殖地はユーラシア大陸北部、イギリス、アイスランドなど。
 雌雄同色。全長は約40pほど。翼開帳は約93p。冬羽は頭部が白く、目の後に黒い斑点があることが。識別点の一つ。
 海岸や内陸の湖沼などにも見られ、河川では河口から10q余も遡るものもあるが、夜には、ねぐらの海や湖に戻る。
 雑食性で河川や池では昆虫や雑草の種子なども食べ、時には残飯も食べカラスと争うこともあるという。
 鳴き声は「ギィー」「ギュウーエ」と聞こえる。