ヤマセミ
暮らしとの関わり
 石黒には生息しているが、なかなか見かけることはできない。筆者は未だ出会ったことはない。カワセミに比べて個体数も極少数であろう。
 個体が少ない上に警戒心が強くなかなか写真撮影できないといわれている。
 上の写真は、落合集落の大橋光子さんが寄合地内で、傷ついた幼鳥を捕らえたときの写真をお借りしたものである。
 高柳町には「ヤマセミの里」という看板のある集落もあるが、現在ではなかなか目にすることは難しいようだ。

〔写真提供者上・右上 大橋光子〕


解 説
カワセミ科
 北海道から九州の渓谷や河川にすんでいる。一年中ほぼ同じ場所にすみほとんど移動しない。つがいで一つの谷川に縄張りをつくる。水が汚れた河川にはすまない。
 全長約38pの中型の鳥。頭部、冠羽、背面は黒白の細かい斑紋があり、のど、くび、腹は白い。
 雄雌ともに胸には灰黒色の横帯があるが雄はこの部分が褐色を帯びている。くちばしは長く先端は黄白色で他は灰色。足は短く灰色である。
 川沿いの木の枝にとまって水中の魚をねらい、発見するやいなや一気に水に飛び込み捕らえる。4〜6月ごろ土の崖地に1m前後の横穴を掘って巣を作り5〜6個の卵を産む。