オオヨシキリ
暮らしとの関わり
 石黒では、ヨシ原が少ないせいか余り鳴き声を聴かない。上の写真は上石黒の農協米倉庫脇のヨシ原の上の電線に止まって鳴いていたオオヨシキリである。
 鳴き声は大きく、ギョシ、ギョシ、ケケシ、ケケシというような囀りでうるさいほどである。 しかし、大声はすれども姿は見えずと言いたいほど目立たない鳥である。
警戒心も強くカメラでとらえる事が難しい。
 そこで、この度(2009.5.26)に野鳥撮影のための超望 を購入した。5万円を切る安物であるが、今日、松沢川上流の砂防堰堤のヨシ原で撮影した。約30mほど離れた場所でのテスト撮影であったが意外ときれいに撮れたので本ページの写真を入れ替えた。
 柏崎市の自宅近くに昭和40年頃には近くにヨシ原があり、春の朝はオオヨシキリの声がよく聞こえたものであるが今はすべて住宅地に変わってしまった。
 全国的に年々オオヨシキリの棲む環境は悪化しているのではないだろうか。

〔写真上・右上2006.6.28上石黒 右下225.8.12寄合〕

          飛翔を始めるオオヨシキリ

撮影日2009.5.27寄合

     オオヨシキリの後ろ姿

撮影日2009.5.27寄合

 飛翔体勢か羽の下の部分が見える

撮影日2009.5.27寄合
       真正面からの姿

撮影日2009.5.27寄合
        斜め横からの姿

撮影日2009.5.27寄合

解 説
ヒタチ科
 夏鳥として渡来し、10月ころに南方〔東南アジア〕ど〕に越冬のために渡る。
 平地の川や沼、湿地などのヨシの生えるところに棲んでいる。
 全長13〜19cm。腹の部分は白色がかっているが雄雌とも全体に褐色の地味な色である。鳴いているときには左下写真のように口を大きく開ける。また、囀るときに冠羽らしいものを立てるものが多い。
 4月下旬になるとヨシ原にわたってきてしきりに鳴く。鳴くときにはヨシの先や電線などの高いところに出てくるが普段はヨシ原の中にいて目立たない。
 6〜7月ごろに枯れ草で深いコップ形の巣をつくる。卵を4〜5個生む。抱卵は雌だけが行い育てるのは雄雌で行う。巣がときにはカッコウにしばしば托卵される。オオヨシキリも産み込まれた卵を巣の外に放出することもするがそのまま育てるものも多い。