オオルリ
暮らしとの関わり
 石黒では春になるとオオルリの鳴き声はウグイスとともに盛んに聴こえる。〕鳴き声は「ピピーピーピー、ピックギチギチ」という風に聴こえる。
 声はよく耳にしてもオオルリの姿は、まじまじと見たことのない人が多いであろう。多くの種類の鳥の雛を捕まえて飼った筆者の子ども時代にもオオルリは捕まえた記憶はない。巣が崖に作られたせいであろうか。

 上の写真は石黒の居谷の集落入り口の道路沿いで撮った。
 鳥の視界からは雪崩止めが撮影者を隠すような位置にあったため間近に見ながら撮影できた。
 それにしても、5千キロもの長旅を経てやって来たとは、とても思えないほど活き活きとしている。あの小さな体に秘められた計り知れない生命力に唯々、敬服するばかりである。

〔写真2006.5.4.居谷〕→補助画像


解 説
ヒタキ科
 北海道から九州までの各地で繁殖する夏鳥。冬は東南アジア方面に渡り越冬する。→越冬地地図
 全長約17cm。雄は体の上面が瑠璃色で胸と脇は黒く、腹は白い。とくに頭頂部の光沢ある明るい瑠璃色が美しい。雌は全体が褐色で地味。渓流沿いの茂みなどを好み、飛翔中に昆虫を捕らえる。
 鳴き声は美しく、コマドリ、ウグイスとともに日本三鳴鳥の1つとされる。
 巣は崖地の地上にコケを使って作られ汚白色に黄褐色の斑点のある卵を3〜5個産む。抱卵は雌だけが行い育雛は雌雄ともに行う。