キビタキ
暮らしとの関わり
 石黒では、ブナ林の中でたまに見かける。なかなか美しい小鳥である。あまり人を警戒しないといわれているが、林の中にいるため葉の陰に隠れてしまうのか観察は容易ではない。うす暗いため撮影も難しい。
 上の写真は2006年の夏、小学生の孫たちと石黒の集落内の地名「ツマキダ」の山道を歩いていたときに、孫が見つけて運よく撮影できた。孫たちに位置を教えられても見つけるまで時間がかかった。
 その後、ふるさと石黒の山を大分歩いたが二度とお目にかかることはなかった。市街地周辺でも出会うことはできなかった。ちなみに、このキビタキとの一期一会の機会を与えてくれた二人の孫は今では社会人となり、自分は83歳となり一層身体能力の衰えを痛感するこの頃だ(2021.1)
 キビタキの普段の鳴き声は「チュリリ、チュピー」と聞こえるとのことだが生では聞いたことはない。
参考→鳴き声

〔写真2006.8.17下石黒 ・ 鳴き声 コピー〕


解 説
ヒタキ科
 北海道から沖縄までの各地に繁殖する。全長約14p。雄は頭部と背面、翼、尾が黒く、腰、あごから胸までが橙色。腹と尾の裏は白い。雌は全体が褐色。

 
秋〜冬は東南アジア方面の温暖な地方に渡って越冬する。日本ではよく茂った森林に住み、朽木の穴や割れ目に巣を作って4〜6個の卵を産む。木の枝の止まり場から飛んでいる昆虫見つけると、ぱっと飛び立ち捕らえて食べる。
 秋の渡りの時期には木の実もとって食べる。繁殖期の雄の鳴き声は「ピョロロン,チッチリリ,チッチリリ,ツクツクオーシ,ツクツクオーシ」と聞こえる