ドバト〔イエバト〕

暮らしとの関わり
 石黒ではドバトを「ハト」と呼びキジバトを「ドテッポ」と呼んだが、「畑に撒いた豆をハトに食べられた」などと言うときのハトは今ではキジバトのことである。
 しかし、筆者が幼いころに、石黒でもドバトがよく見られたように記憶する。それも、降雪期にも雪だなの下などに5、6羽でやって来たのを何度か見た記憶がある。独特の青みがかった体色まで記憶にあるから確かに違いない。
 石黒の周囲の村で飼っていた人がいたのかも知れないが、聞き取りをしてみたい。
 ドバトは、人を怖れないことでは日本に生息する鳥の中では一番であろう。それはもともと家で飼われていたことによるものであろう。

写真上2012.4.24田塚  右上2009.7.15曾地 

       下写真の中手前個体の翼に2本の紋様が原種カワラバトに近い

写真 2011.6.25西本町

解 説
ハト科
 原種はカワラバトでヨーロッパ等に棲んでいたものを軍事通信やレース用に導入したものが野生化したもの。
 全長30〜35p。家禽類として飼育されたため様々な色、紋様のものがいる。
 地球の磁気を感受して正確な方向に飛翔できる。
 食性は雑食〔植物の種子・ミミズなど〕
 繁殖は栄養状態が良ければ一年中。雛は親鳥の喉に嘴を差し入れて半消化物を食べる。
 鳥獣保護法で捕獲・殺傷が禁じられている。
別名−カワラバト

 ※比較参考画像−キジバト
写真 2021.8.27松美町