シロツメクサ(クローバー)
暮らしとの関わり
 シロツメクサは、石黒には少ない。
 子どもの頃には四つ葉を探して遊んだ記憶があるから自生していたことは確かであるが少なかったように思う。
 現在でもそれほど多く見かけない植物の一つである。下の写真ほどの小さな群生にも、なかなか出会えない。
 おそらくシロツメクサが育つに適した背の高い草の生えない場所が少ないためであろう。〔アカツメグサはもっと少ない〕
 石黒では、かつて種を蒔いたこともあると聞くがどのような目的であったか聞き取りをしてみたい。
 畑に進入したシロツメクサは、匍匐〔ほふく〕と種子の両方で増えるので厄介な雑草になる。
 アカツメクサとの区別点は
 @包葉がない
 A花柄が長い
 B茎やガクに毛がない
 C草丈が高い

ことだという。比べて見ると意外と異なる点が多いことに驚く。→下写真参照
 チョウ類のツバメシジミモンキチョウなどの食草。

(写真2005.9.21寄合)


           円形に繁茂した様子

写真2013.5.23寄合

           アカツメクサ(右)と比較
撮影2006.5.21 撮影2008.11.3
1
撮影2008.6.18 撮影2008.12.3

           つぼみから開花期後半まで
写真2011.5.29寄合

               全体の姿
写真2011.5.29寄合

      石黒では珍しいシロツメクサの群生

写真2007.6.4寄合


解 説
マメ科
 全国各地の道端や草地などに見られる多年草
 下部の根元で枝分かれして地面に伏して這い節からヒゲ根を出して繁茂する。
 葉は互生し、5〜20pの葉柄の先に卵形の小葉が3枚つく。小葉の上部は凹むかまたは円形。基部は広いくさび形で柄は無く縁には細かい鋸歯がある。
 花期は5月〜8月。長さ20〜30pの花茎の頂上に白色の蝶形の花を10〜80ほど球状につける(上写真)
 花の径8〜15o。旗弁は永存性で落下しないで残り(上写真)後に褐色になって豆果をおおう。
 豆果はサヤの中に4〜6個の褐色の腎臓形の種子ができる。
 名前の由来は江戸時代、オランダ人がガラス器具を箱詰めにするときに詰め物として利用したことによる。



      芽だしの頃

写真2013.4.3茨目

      互生する葉
写真2011.5.29寄合

       葉の鋸歯
写真2005.8.23寄合

    種子をおおう旗弁

 写真2008.6.18下石黒