ミズゴケ

暮らしとの関わり
 石黒では未だミズゴケに出会ったことはない。市街地周辺でも筆者は1か所しか自生地を知らない。
 自生地の状況は山間の放棄田の上畔で、畔の外はナラなどの広葉樹林が覆うように生えている。ミズゴケは水のたまりやすい田のなかには侵入せず東側の畔に連なる斜面のみに見られる。周辺にはノギランツルアリドオシなどが見られる。上写真の紅色の菌類はベニヒガあるいはベニヤマタケでであろうか。
 実のところ、オオミズゴケかイボミズゴケか今のところ判断できない。ひとまず「ミズゴケ」で掲載した。今後、詳しく観察したい。

写真2012.8.19市街地周辺


              枝の様子

写真2012.8.19市街地周辺

        枝の葉腹面細胞

撮影2012.8.19

解 説
ミズゴケ科
 北海道から九州の山地の湿地に群落をつくる。
 茎は高さ10cm余りで多数が集まって生える。
 茎の所々で3〜4本の枝が出てそのうちの1本は茎の沿って下向きとなる。
 茎につく葉は舌状で先は少し切れる。
 枝につく葉はうろこ状に重なり合ってつき内はくぼみになり長さ1〜2mm。
 葉の細胞は大きな透明細胞と線状の葉緑細胞の2種がありこれが交互に並ぶ。胞子体は少ない。



   鱗状で重なる枝葉

写真2012.8.19市街地周辺