ミズバショウ(半自生)
暮らしとの関わり
 石黒では、タネ(家の脇の池)に植えられたもの以外には見られない。
 鵜川地区では道路沿いの湿地に半自生の状態で生えているものが見られる。
 今日(2014.4.25)に鵜川地区で屋敷跡と思われる場所にミズバショウが群生している様を目にした。おそらく家があった頃にタネ(家の周りの池)に植えられていたものが繁殖したものであろう。→参考写真クリック

 〔写真2011.4.30鵜川地内〕


         タネの縁に植えられたミズバショウ

写真2014.4.25下石黒

         雄しべと雌しべ

写真2011.4.30鵜川地内

             半野生地の様子

写真2011.4.30 鵜川地内


 写真2017.4.25 餅粮
               花後の葉の生長
写真2014.5.6 鵜川地内
   
               開花期の始まり

写真 2018.4.17 餅粮


解 説
サトイモ科
 本州中部以北、北海道の寒地の湿原に生える多年生直物。地下には粗大な根茎がある。
 花期は4〜5月。雪解けと共に高さ10〜30pほどの1個の花序を出す。
 仏炎包は白色、最初は小さいが次第に大きくなり基部は幅広く花茎に密着し上部は舟形。
 花は肉穂花序で棒状花軸上に密集してつく(下写真)両性花で淡緑色〜黄色。
 花被は4片、雄しべは4個あって花糸は白く葯は黄色(下写真)
 雌しべは1個で子房は2室で卵形、短かい花柱は円錐形。
 葉は花の終わった後に花序の横から伸び、大きいものは1mにも達する。形は長楕円形で淡緑で全縁。先端は少し尖り質は柔らかい。
 果実は液果で緑色に熟し、厚くなった花軸の中にうもれいいる。
 名前の由来は水気の多い湿地に生え、葉が大きくバショウの葉に似ていることによる。



      開花のはじまり
写真 2018.4.17 餅粮

    残雪の下での開花

写真2018.4.22 下石黒

    仏炎苞と肉穂花序
写真2014.4.24下石黒

   雄しべと雌しべ満開期
写真2014.4.24 下石黒

       果実へ
写真2014.5.6 鵜川地内