ミミナグサ
暮らしとの関わり
 石黒ではオランダミミナグサとミミナグサは今のところは共存状態といえよう。都市部ではオランダミミナグサの方が幅を利かせているようだが・・・。
 よく見るとオランダミミナグサに比べ、毛も少なく、花柄が長いので塊にならないせいか優しい感じがする。

写真2007.10.2大野


                花期前
写真2007.5.204大野

         ガクより長い花柄

写真2010.4.4下石黒

      
解 説
ナデシコ科
 全国の田畑や道端に普通に見られる越年草
 茎は株のもとから分岐して斜めに伸び高さ15〜30pで通常黒紫色を帯びる〔上写真〕。茎には全体に毛があり上部には腺毛が混生する〔下写真〕
 葉は対生でやや無柄、全縁、有毛〔上写真〕。
 花期は5〜6月。茎の先が枝分かれしてややまばらに白色の花をつける。
 花柄は短く果時には先端が下を向く。ガク片は5個、長さ4〜5o。背部に毛があり縁は膜質である。花弁も5個でガク片とほぼ同じ長さで先端は深く2裂する。雄しべは10個、卵円形の子房の先に花柱が5個ある〔上写真〕
 さく果は円筒形で横に向き、宿存ガクよりはるかに長く淡黄褐色で先端に歯状に10裂する。
 種子は腎臓形で褐色、小さなイボ状突起がある。
 名前の由来は葉がネズミの耳に似ていることによる。



 腺毛の混生する聞く上部毛
写真2011.5.28下石黒