イヌホオズキ
暮らしとの関わり
 石黒では、しばしば見かける植物の一つで「ツヅラゴ」と呼ばれた。そして、帯状疱疹に効く薬草であるとされてきた。
 しかし、一般にツヅラゴと呼ばれる植物はヒヨドリジョウゴのことである。ヒヨドリジョウゴは石黒では滅多に出会うことは出来ない。
 ヒヨドリジョウゴがツツラゴとも呼ばれ、帯状疱疹〔石黒ではツヅラゴと呼んだ〕に対して薬効があるとは一般に広く知られているがイヌホオズキに帯状疱疹に対する薬効があるとのデータに出会ったことはない。
 ただし、牧野植物図鑑には「漢名−龍葵〔リュウキ〕といい漢方薬にする」とあり、薬草事典で調べるに「腫れ物には、生の果実を塩を加えて揉みつぶして患部に塗る」とある。とするとイヌホウズキも帯状疱疹に対しての薬効があるのであろう。
 思うに、石黒ではヒヨドリジョウゴがきわめて希な植物であったためにイヌホオズキを帯状疱疹に治療に用い「ツヅラゴ」という方言名が定着したものであろう。
 おそらく、全国には石黒と同様イヌホオズキを「ツヅラゴ」と呼んでいる地方は多くあるのではなかろうか。このことについて、情報をお持ちの方はどうか下記宛てにメールにてお知らせ頂きたい。
yokotesimo@yahoo.co.jp
 時には、下写真のような空色の花のイヌホウズキを見かけるが「アメリカイヌホオズキ」であろうか。

上写真2007.10.6上石黒

        翼のある柄

 写真2007.10.6上石黒   
               草姿

写真2019.9.7新田畑

  写真2019.9.7新田畑


     アメリカイヌホウズキ ?

  写真2009.10.25寄合 


解 説
ナス科
 全国の畑や道端に生える一年草。有毒植物。
 茎は枝分かれてして高さ20〜90p、無毛か、まばらに短毛が生える。
 葉は互生し、のある柄があり(左下写真)長さ6〜10p、幅4〜6p。葉先は鋭形なもから鈍形ものまである。縁は全然切れ込みがないか細かな鋸歯がある。
 花期は8〜10月。茎の途中から長さ1〜3pの花柄を出してその先に数個の白い花を並べてつける。
 ガク片は5片に分かれ、花は初め平らに広く開いて5裂し後に花柄の方に反り返る〔上写真〕。径6〜7o。花の中央には一本の雌しべが直立しそれを囲んで5本のおしべがあり、やく〔花粉をつくるふくろ〕は黄色(下写真)
 果実は径6〜7oの球形で緑色から熟すと黒くなり基部に永存性のガクをもつ〔下写真〕
 名前の由来は役に立たないホオズキということか。



      宿存のガク

2008.10.26下石黒 

         種子

写真2009.10.16下石黒

 
     花−拡大

 上写真2007.10.6上石黒


      幼苗
写真2008.7.6居谷