ヒメスイバ
暮らしとの関わり
 子供の頃には石黒では、あまり見かけない植物であったが最近とくに目立つようになった。
 子供の頃から親しんだスイバに比べ小型で花穂の赤みが濃い。上の写真は大野集落内で撮った。
 似ているスイバとは、根がスイバのように太くなく、横に這う細い根で他の株とつながっていることで区別できる。また、葉の形がホコ型で長い柄があることでも区別できよう。
 柏崎市街地の海岸の防砂林内には群生が見られる。

(写真2007.5.22大野)


              幼苗群生

写真2013.3.26 裏海岸

               群生

写真2013.5.28大野

        地下茎によって分枝し増える

写真2013.5.28裏海岸

         茎と葉の形


写真2007.5.29 大野

              花期
   写真2007.5.22大野

          海岸の防砂林内の群生
写真2013.4.22柏崎裏浜
解 説
タデ科
 ヨーロッパ原産の帰化植物で明治の初めに渡来。現在では北海道から九州の道端や土手に見られる。雌雄異株一年草または多年草。スイバ同様、蓚酸〔しゅうさん〕を含むので酸味がある。
 根茎は地中を横に這い分岐する細い地下茎があり子株を増やし短期間に繁殖する。
 茎は直立し高さ20〜50p。多く枝分けする。
 根生葉は群生しホコ形で長さ2〜7p耳部は広く出っ張り長い柄があり変化に富む(下写真)
 茎の葉は長楕円形で先端は尖り基部はホコ形で互生する。葉質はやわらかく長さ2〜7pほど。
 花期は5〜7月で茎の先に枝を互生し細長い円錐状花穂をつける。小花には短い柄があり小さい。ガク片は6個で花弁はない(下写真)。雄花の雄しべは6個でガクより長い。雌花は花柱が3個で柱頭は細かく裂ける。(下写真)
 そう果は3稜形で長さ1.5oくらい。残存ガクより長い。
 名前の由来はスイバに似て小型の意味。



  やや葉が厚い海岸の幼苗
写真2013.3.26 裏海岸

     ヒメスイバ幼草
写真2007.10.7 居谷

     横に這う根茎

写真2007.5.29 大野

       雄花

写真2007.5.29 大野

        雌花
写真2013.5.12裏海岸

        茎の様子
写真2013.5.28大野