ギョウジシバ
暮らしとの関わり
 石黒にも自生しているかもしれないが、未だ認識していない。
 初めて出会ったのは、柏崎海岸である。シバであると思っていたが花期のころになって初めてシバではないことが分かった。花の形は小形のメヒシバの花に似ている。
 牧野植物図鑑で調べてみるにギョウギシバであると思われたが花期が「初夏のころ」となっている。他の図鑑調べても6〜8月となっているので同定できなかった。
 しかし、WEV上で指導助言を受け、花期は6月と8〜9月の2回とされ、10月の開花もあり、新潟県で9月下旬の開花は十分ありうるとのことが分かり、ギョウギシバと同定した。来年の開花時期も観察したい。

写真2007.10.1 寄合


       柏崎海岸のギョウギシバの群落

写真2012.9.27 裏海岸

           硬い茎部の様子
写真2012.9.27 裏海岸

     それなりの美しさが感じられる花(朝撮影)
写真2012.9.28 裏海岸

解 説
イネ科
 日本全土の日当りの良い場所や海岸などの草地に生える多年草。常に群落をつくり特に海岸には壮大なものがある(左下写真)
 茎は縦横に地面をはって硬く節がありしばしば分枝して節からヒゲ根を出す(左下写真)
 花穂をつける枝は直立して高さ10〜25cmほど。
 葉は線状で先端は尖り長さ5〜10cmで細かい鋸歯がある(写真準備中)。また、葉の基部には短い葉鞘があり葉舌近くには長毛がある。
 花期は6〜8月頃。直立する茎の先端に傘形をした花穂をつける花穂は数本の穂枝に分かれ、穂枝の長さは3〜5cmで、その穂枝に小穂が穂状につく(上写真)
 小穂は極めて小さく1花がある。第一包頴第二包頴より小形で芒はない。雄しべは3個。子房には2花柱がある。
 名前の由来は「行儀芝」であるが意味は不明。
 


     葉の様子
写真2012.9.27 裏海岸


    葉鞘と葉舌の長毛
写真2012.9.288 裏海岸