アカテガニ
暮らしとの関わり
 昨日(2015.7.24)鯖石川河口付近に朝早く海浜植物を撮りに出かけた。
 安政橋付近の直線道路の15mの先の道の真ん中に何か小さな動物が横切っているのが眼についた。その動物は道路中央で動きを止めたので望遠レンズで見るとカニであった。大きなハサミを振り上げて威嚇の構えである。遠くから近づく筆者を感知したものと見える。
 自転車で急いて近づくと相手も急に道路脇の草むら目指して移動を始めた。カメラを構えて写真を一枚とってから手で捕えようとしたがすでに姿は見えなかった。
 まず、自転車ぜ移動方向に向かい前方をさえぎるべきであった。
 翌日も訪れたが出会うことはできなかった。だが、その存在も知らなかったアカテガニに出会うことが出来たことは有難い事であった。
 昔から食用にはしないカニだという。



解 説
 ベンケイガ二科(旧分類ではニワガニ科)
 本州から西南諸島の海岸や川辺に生息。
 成体の甲の幅は30mm前後でオスがメスより大きい。成体の体色は灰褐色であるが、中には背甲全体が橙色の個体もいる。
 名前のとおり鉗脚(かんきゃく-ハサミ)は、赤に近い橙色をしている。雌の鉗脚は小さい。
 カニの中でも乾燥によく適応した種でかなり標高の高い所まで進出する。
 夜行性で昼は巣穴や物陰にひそんでいて夜、植物や動物小魚や昆虫などを食べる。
 天敵はイノシシ、タヌキ、サギ類など。