アメンボ
暮らしとの関わり
 石黒ではアメンボのことを「スズンコ」と呼んだ。
 アメンボは、子どもの頃から親しみを持った昆虫であった。
 家の脇のタネ(池)には沢山のアメンボがいた。水面を自由に滑走する姿を、子どもたちは羨望のまなざしで眺めた。
 また、水面に小昆虫を投げると、それを感知してよってくる速さには驚いたものだった。
 他に池の水面で見られる昆虫にはミズスマシ、マツモムシなどがいたがアメンボは子どもの目には忍者のようで特別の存在に見えた。

写真2006.9.26下石黒
解 説
アメンボ科
 水面で生活する半水生のカメムシ類。
 体長は5〜30o。非常に長い中脚と後脚をもち水の表面張力を利用して、水面を滑走し水面に落下した獲物を捕らえる。
 ふだんは水面で生活するが産卵時は交尾したまま水中に潜り水草などに産卵する。
 日本では20種が知られている。
 名前の由来は飴のような臭いを出すことによる。