カキバトモエ
暮らしとの関わり
 石黒では時々みかける大型のガである。
 上の写真は人家の玄関入口で撮った。枯葉が一枚落ちているな、と思ったが、きれいに掃除のされた玄関に枯葉とは、という気になり、眼を近づけてみると頭と触覚が見えた。
 それにしても、色、紋様、翅の縁のまくれ具合、中脈にみえる筋など真に完璧と言いたいほどの擬態だ。
 後で調べると、腹側の翅の色は紅葉したカキの葉のように鮮やかな色合いだそうだが、この時はそこまで確かめる余裕はなかった。 
 上記の特徴の確認のために、生きているうちに再び出会いに恵まれることを願っている。
 幼虫も大きいがネムノキの幹と似た色でなかなか目にとまらない。
 
(撮影日2007.7.8 上石黒 右上2007.7.13 右下コピー)


                全体の姿
撮影日2007.7.8 上石黒


解 説
ヤガ科
 本州から九州に分布。開帳64〜78o。翅の裏に巴のような黒い模様がある
 幼虫体長20o。成虫出現期5、7−9月。幼虫はネムノキ食べる。
 名前の由来は、翅裏の紅色と巴の紋様によるものであろう。



  頭部から背腹の部分
撮影日2007.7.8 上石黒