石油ランプ            
 
 石黒地区に電灯が引かれたのは大正12年であった。しかし、居谷及び寄合に配電されたのその後20年近く経った昭和17年であった。それまで当地では石油ランプが使われていた。
 当時は石油は高価なものであったのでランプの芯は三分ないしは五分芯つまり三分の一から半分に細めて灯すことが普通であった。
 ランプのホヤには夥しい煤が付着するので毎日掃除が必要であった。
 ホヤ掃除はどこの家でも子どもの仕事であった。学校から帰るとまず布きれで小さな手をホヤの中に差し込んで念入りに煤を拭き取った。

参考資料→ランプ磨きの思い出