さいづち
 さいづち(才槌)は、小さな木製の槌のことだが、石黒では「さいづつ」と呼んでいた。
 とくに、筆者が覚えているのは柄が短いもので、これを使って「打ち豆」づくりを、小学校の中学年のころから受け持ちでやらせられたことだ。四角に加工した30p真四角ほどの石が囲炉裏のそばに置いてあって、その上に大豆を3〜4粒置いて才槌で叩いてつぶすのであった。
 つぶした打ち豆は専用の入れ物にいれて置いて、おかずにも使ったが、ほとんどは、お汁のダシに使うのであった。
 一方の柄の長い才槌は、使い道は色々あったが、主な用途は記憶にない。聞き取りをしたい。